生活するうえで必ず出てしまうのが「排水」です。排水を流すための排水口がつまってしまうと、汚水の逆流や水はけの悪化など日常生活に支障がでます。排水口のつまりと言っても原因はさまざま。そこで、排水口がつまってしまう原因と対処方法を調査しました。つまりを直す際の参考にしてみてください。
キッチンをはじめ、風呂場やトイレなどの水まわりには、排水が設置されています。まずは、それぞれに起こる主なつまりの原因を知っていきましょう。
キッチンの排水がつまる原因の多くが、食材や調味料からでてくる「油脂分」です。洗剤や水と反応して固形化した油が排水管にくっついてしまうことで、つまりの原因となります。
石鹸や洗剤などが完全に溶けず、カスとなって排水管に残ることで、つまりの原因になります。主に風呂場や洗面台で発生することが多いです。しっかり溶けているのを確認して流すようにしましょう。
新陳代謝の関係で、常に生え変わる体毛。とくに髪の毛が排水管をつまらせる原因になります。風呂場や洗面台、洗濯機などで発生。排水口に絡みつくので厄介ですが、薬剤を使えば簡単に溶かせます。
トイレットペーパーの芯や溶けない紙を流してしまうことでつまる原因に。ほかには、ペットボトルのキャップや小物入れなども挙げられます。小さいものは排水口に落としやすいので、水回りでは扱わないようにしましょう。
排水管の寿命が原因でつまっている可能性もあります。排水に使用されているパイプの耐久年数は、15年~20年ほど。定期的な点検を行なうことで、つまりを予防できます。
意外かもしれませんが、バケツで水を注ぐことでつまりを解消できるのです。バケツにぬるま湯を入れて、できるだけ高い位置から一本線のように排水口へ注ぎます。ぬるま湯が、排水にこびり付いた油脂分や石鹸カスなどを除去。熱すぎるとパイプを傷めてしまう可能性があるので気をつけましょう。
棒の先にゴム製のカップが付いた定番の道具「ラバーカップ」。トイレのつまりを直そうと思ったら、思い浮かぶのではないでしょうか。トイレに常備しておけば、便器はもちろん、ほかの排水がつまったときにも役立ちます。カップを排水口に密着させながら、強弱をつけて引き抜くことで、効果的につまりを解消できますよ。
重曹やクエン酸などの安全な洗浄剤を使って、つまりを解消できます。殺菌効果もあるので、ニオイ除去にも◎。単体で使うよりも、組み合わせて使うほうがより効果があります。風呂場なら「重曹+クエン酸」、台所であれば「重曹+酢」といったように使い分けましょう。
市販のパイプクリーナーを使ってつまりを解消できます。専用に作られているだけあって効果が高く、簡単につまりを解消できるのが利点です。ただし、強力なだけに取り扱いには注意が必要。換気を十分にして、液が肌や目に付かないように手袋やゴーグルを着用することをおすすめします。
ペットボトルを使ってつまりを解消する方法もあります。まずは、ペットボトルをらせん状に細長く切って加工。それを排水口に差し込んでいき、引き抜くと髪の毛やゴミなどが絡みついてきます。うまくいけばゴミをごっそりと取れるでしょう。
どうしてもつまりが解消できないというときは、水道修理業者に頼むということも視野に入れましょう。つまりを直しても、「すぐにつまる」「原因がわからない」場合は要注意。無理やり直そうとして、余計に悪化させたり排水管を傷めたりてしまう可能性も。場合によっては、修理費に大きな費用がかかってしまいます。そうならないためにも、自力で直せないと判断したら早めに水道修理業者に修理をお願いしましょう。