トイレの排水を溜めてくれる浄化槽。つまってしまうとトイレが使えなくなってしまうばかりか、悪臭が発生して不衛生になってしまいます。もしも浄化槽が問題が起きた場合は、素早い対応が重要です。ここでは、原因と対処法を紹介していきます。
浄化槽に流してはいけないものを流してしまうと、つまってしまう可能性が高くなります。
ティッシュペーパーやオムツ、タバコの吸い殻などの水に溶けないものを流してしまうと、浄化槽がつまってしまう原因になります。基本的にトイレに流していいものは、排泄物とトイレットペーパーのみ。それ以外のものを流してしまうと、汚水を浄化してくれる微生物に影響を与えてしまう可能性があります。汚水が分解されなくなることで、つまりの原因となるのです。
調理用の天ぷら油をトイレに流してしまうと油分が排水管内で固まってしまい、浄化槽がつまってしまう原因となります。また、浄化槽内の微生物は油分を分解するのが苦手なので、汚物が分解できなくなり悪臭が発生してしまう可能性も。さらに浄化槽内の装置を故障させる原因にもなります。
イヌやネコなどのペットの排泄物を浄化槽に流してしまうと、つまってしまう可能性があります。イヌやネコの排泄物は、繊維質なので水に溶けにくいという性質があるのです。水に溶けずに浄化槽内を漂うことで、つまりの原因となってしまいます。
浄化槽のつまりは、家庭にある排水の中でも直すのがむずかしい場所です。ここでは、浄化槽がつまってしまったときの対処法を紹介していきます。
浄化槽がつまっている可能性があるときに簡単にできる対処法として、トイレから浄化槽に繋がる排水管を調べる方法があります。屋外にいくつか設置されている排水管のフタを開けて、なかをチェック。つまっているところがあれば、原因となっている汚物の塊を取り除きましょう。清掃道具を使って掻きだすか、水を出しっぱなしにしたホースを突っ込みます。原因の除去に成功すれば、つまりが解消されるでしょう。
スカム(トイレットペーパーや排泄物が沈殿したもの)や汚泥が溜まってつまりの原因になっている場合は、バキュームを行なってくれる業者に浄化槽を掃除してもらう必要があります。つまっている段階ならまだいいのですが、そのまま放っておくと浄化槽から汚水があふれ出してくることも。バキュームの料金に明確な設定はなく、地域よって違うそうです。ちなみに、バキュームの料金相場は1回あたり15,000円〜30,000円と言われています。
浄化槽がつまっていると判った段階で、専門の業者に依頼しましょう。浄化槽のつまりは、原因を特定しても自力で直すことのむずかしいものです。浄化槽はトイレの排泄物を溜めるところ…。原因を突き止めるのにも、修理するにはそれなりの覚悟が必要だと言えます。しかも、原因を突き止めたからと言っても技術的に直すのは大変です。とりあえず、自分で直せる範囲かどうかを調べてみて、無理だと判断したら早めに水道修理業者に依頼することをおすすめします。専門の業者に依頼することが、つまりを解決する1番の近道なのです。(トイレのトラブル時に「頼れる水道業者」ランキングを見る>>)