いつのまにか、トイレのタンクに黒ずみが発生した経験はありませんか。トイレという狭い空間で、常に水が溜まっているタンクは湿気がこもり、カビが繁殖するのには好環境。特に手洗い器付きのタンクは、手に付着している汚れや皮脂も一緒にタンク内に流され、カビの餌となってしまいます。普段は目に見えない部分なので、気付いたときにはすでにひどい状態になっていることも。
ここではカビによる黒ずみが発生してしまったタンクを、きれいにする方法をご紹介します。
■対処方法
一番、お手軽にできる洗浄方法は、トイレタンク用洗浄剤を使うケース。ドラッグストアなどで、数百円で購入することができます。固形タイプで、タンク上部にある手洗い管の水が出てくるところに設置するタイプのものがありますが、それよりも粉末状のものの方が、即効性があるのでおすすめ。掃除方法は簡単でタンク内に水がある状態のまま、洗剤をタンク内に投入し、1時間程度、放置して、タンク内の水を流すだけです。
■原因
トイレタンクの黒ずみは、空気中にいるカビが繁殖したものです。カビは、私たちが生活している空気中に常にいるのですが、小さいので見えないだけ。トイレタンクの様に水がたくさんあって湿気の多い場所は、カビにとって絶好の繁殖場所となるのです。中でも、手洗い管が付いているトイレタンクは、私たちの手にいる細菌や用を足す時に付着した尿などもタンク内へと流してしまうことになります。これらは、カビが繁殖するための栄養となるので、より一層、カビの繁殖を助けることにつながります。
こまめに掃除をしないとタンク内はカビだらけになり、半年も放置してしまうと真っ黒になってしまうので注意が必要です。
■対処方法
トイレタンク用洗浄剤の代わりに重曹でも黒ずみ汚れを落とすことができます。ただし、この方法は、どちらかというと汚れが軽度の場合におすすめの方法です。頑固な黒ずみには効果が現れにくいことがあるので注意しましょう。清掃方法も粉末状の洗浄剤と同じく、タンク内に重曹を1カップ入れるだけ。しっかりと掃除する場合は、寝る前に入れて翌朝まで一晩、放置するのがよいでしょう。朝起きてから、水を流すだけでタンク内の汚れがスッキリするはずです。
■対処方法
手洗い管から出てくる水を利用してトイレタンク内をきれいにする設置型のタンク洗浄剤は、きれいにするというよりかは、どちらかというと黒ずみが付かないための予防策として考えた方が良いかもしれません。
■対処方法
重曹を十分になじませた後、歯ブラシでこすっても黒ずみが落ちない場合は、サンドペーパーを使い、力を入れてこすってみましょう。サンドペーパーには、耐水ペーパーとセットになって売っているものがあります。この耐水ペーパーは、便器内の汚れを落とす時に役立つので取っておきましょう。
前回掃除してから3カ月以内なら、中性洗剤できれいに落ちます。
止水栓で水の出る量を調整します。緩めすぎると排水量に追い付かず、タンクから水が溢れてしまうので注意しましょう。
3カ月以上タンクを掃除していないと、汚れやカビを落とすのも大変になってきます。どうしても落ちない黒ずみには、紙やすりを使った掃除方法をご紹介します。
止水栓を閉め、タンク内の水を抜くまでは同様です。紙やすりは水研ぎが可能な耐水ペーパーを使用し、水で流しながらカビを擦り落とします。ただし、紙やすりを使うのは最終手段。タンクに傷が付くので、紙やすりを使用する場合は目の細かいものを選びましょう。
ネットの情報ではトイレタンクのカビには重曹が効くとあったので、カップ1杯の重曹をタンクに入れ一晩つけ置きしてみました。ところが、ほとんど効果を感じなかったのが実際のところです。
重曹は酸と合わせるとシュワシュワとしますが、水に入れるだけではならないそう。重曹を使う場合は擦り洗いをしなければ意味がないと分かりました。
やはりタンク内の頑固な黒ずみをきれいに落とすには、面倒がらずにスポンジやブラシを使って丁寧に掃除することですね。
トイレの臭いが気になり原因を探ってみると、タンク内のカビのせいだと分かりました。芳香剤を置いても、根本的な解決にはなりません。業者に頼むのもお金がかかるので、自分で掃除することに。
トイレの取扱説明書に「アルカリ性や酸性の洗剤は使用禁止」と書かれていたので、トイレ用の中性洗剤を使用。平面や広い部分はスポンジで、磨きにくい部分は大小のブラシを使い分けました。
少し手間ではありましたが、カビで黒ずんでいたホースが本来の白さに戻り満足しています。