トイレのつまりを
お湯で解消

トイレのつまりにはいくつか種類がありますが、特に多い原因はトイレットペーパーを一度に大量に流してしまうことです。この場合、お湯を使うことで簡単に自分で解消することができますが、注意することもあります。

お湯で解消できるつまりのケース

トイレにお湯を流す

トイレがつまる原因のひとつに、トイレットペーパー以外の異物を流してしまったケースもあります。その場合はお湯で解消することはできません。あくまでも、排せつ物やトイレットペーパーを大量に使って、一度に流そうとしたことでつまった場合に効果を発揮することを覚えておいてください。

また、別ページでは、トイレ詰まり時の現状把握の方法や他の直し方を紹介しています。

なぜお湯でつまりが解消できるのか

通常の使用の範囲内でトイレがつまってしまった場合、排せつ物やトイレットペーパーが、一時的に大量に狭い配管を流れる際につっかかってしまうのが原因です。トイレの配管は見えない部分でS字に湾曲しており、まっすぐなら流れるものでもつまりやすくなっています。いつもより排せつ物が多く、そのためにトイレットペーパーも多めに使ってしまうとすぐにつまってしまいます。
ただ、トイレットペーパーや排せつ物は本来水に溶けやすいものですので、温度の高いお湯を流せばふやけて柔らかくなり、つまりが解消されるというわけなのです。

お湯でつまりを解消する時の注意点

熱湯を使ってつまりを解消することは、ぜったいにやめましょう。

ご自宅の食器に熱湯をかけ、割ってしまった経験をお持ちの方もいると思います。便器も食器と同様、陶器製。急に熱湯をかけてしまうと、割れる恐れがあります。

陶器の一部を急激に熱すると、熱くなった部分が膨張します。逆に、熱くなっていない部分には変化がありません。その結果、熱い部分と熱くない部分との間に亀裂が発生。これが熱湯による便器の割れの原因です。

万が一便器に熱湯を注いだことが原因で便器が割れてしまったら、もはや修理することは不可能です。水漏れの原因にもなるので、速やかに新たな便器に交換するしか方法はありません。

お湯でつまりを解消する手順 

1.まずぬるめのお湯を用意します。

繰り返しますが、お湯でトイレの詰まりを解消する際、ぜったいにやってはいけないことが、熱湯を使わないこと。便器は陶器でできています。陶器に熱湯を注ぐと瞬時に割れてしまうことがあるので、十分に注意してください。

用意するお湯は、50度ほどのぬるま湯。お風呂にしたら少し熱い、と思う程度の温度のお湯を用意しましょう。

適温のお湯を用意したら、そのお湯をバケツややかんに移動してください。やかんでお湯を沸かした場合には、そのまま使います。

2.バケツややかんに入れたお湯を高い位置からトイレに注ぎます。

バケツややかんに入ったお湯を、トイレの中に流してみましょう。単にお湯を流し込むだけでもつまりが解消することがありますが、できれば少し高い位置からお湯を流し込んでみてください。お湯に勢いがついて、つまりが解消される可能性が高まるからです。

流し込む場所は、排水口の中心部分。流し込む場所をピンポイントで狙うことになるため、バケツよりも、むしろヤカンやペットボトルなどのように注ぎ口が小さめのものが適しているかも知れません。

注意点は、大量のお湯を一気に流さないこと。便器からお湯が溢れてしまう恐れがあるからです。

便器にお湯を注いだ後は、そのままの状態でしばらく放置します。

3.30分~1時間ほど放置して流してみましょう。

便器にお湯を注いだら、30分~1時間ほど、そのまま放置してください。つまりの原因となったトイレットペーパーや便がふやけるのを待つ、ということです。

なお、もし準備できるようであれば、ここに重曹とお酢を混入してみてください。アルカリ性の重曹と酸性のお酢が混じり合って反応を起こし、パイプ内部が急速に洗浄されるからです。お湯のとの相乗効果で、つまりが解消する可能性が、より高まるでしょう。

30~1時間ほど放置した後は、少しずつ水栓の水を流しながら、つまりが解消したかどうかを確認します。一気に水を流すと便器から水が溢れてしまう恐れがあるので、水量を慎重に調節しながら流してみましょう。

この段階でつまりが解消していれば作業は終了。一方で、まだつまりが解消されない場合には、再度、お湯を用意する段階からチャレンジすることになります。

4.流れないようならお湯を流すのを繰り返してみましょう。

お湯を注いでもつまりが解消されなかった場合には、改めてお湯を沸かし、同じ要領で作業を2回、3回と繰り返してみてください。やがて、つまったトイレットペーパーや便が少しずつふやけていき、つまりが解消していく可能性があります。やや時間のかかる作業となりますが、根気よく続けてみましょう。

同じ作業を何度繰り返しても、まったくつまりが解消される様子が見られない場合には、いよいよラバーカップ(スッポン)の登場です。先に説明した重曹とお酢も混入しつつ、つまりの解消を目指していきましょう。

5.お湯でつまりが解消されない場合はラバーカップや薬剤を併用してみましょう。

ラバーカップのカップ部分を排水口にあてて、たまっている水を押し流すように力を入れます。その直後、逆に水を逆流させるように、カップを引き上げます。カップの出し入れは、ゆっくりと行います。

この作業を数回行っているうちに、トイレットペーパーや便が全体に分散し、つまりが解消することがあります。

なお、ラバーカップを使う際にも、重曹とお酢を排水口に混ぜて行ったほうが効果的。また、ラバーカップを引き出すときに汚水が飛び散らないよう、ラバーカップの柄の部分に穴を開けて大きなビニールを通し、便器全体を包み込むようにして作業をすることをお勧めします。

ラバーカップでつまりとり

お湯と併せて使いたい

お湯、重曹、お酢、ラバーカップの使用に加え、次のグッズを併用することで、つまり解消の可能性がより高くなるでしょう。

1 尿石除去剤

市販されている尿石除去剤を混入してみましょう。尿石除去剤とは、長年のトイレの使用で蓄積した尿石(カルシウムなどが蓄積して凝固したもの)を効果的に除去する薬剤。尿石が蓄積していると排水管が狭くなるため、トイレットペーパーや便がつまりやすくなることがあります。

何度か繰り返し尿石除去剤を使用することで、徐々に蓄積した尿石が減っていきます。

2 真空式パイプクリーナー

真空式パイプクリーナーとは、ラバーカップに似たトイレつまり用の専用グッズ。真空の力が働くことで、ラバーカップよりも強力な吸引力を発揮します。

真空式パイプクリーナーは、ホームセンターなどで2,000円程度にて入手可能。様式トイレ用、和式トイレ用、台所用など、用途に応じてサイズが異なるので、購入する際にはサイズをよく確認します。

3 ワイヤー式トイレクリーナー

ワイヤー式トイレクリーナーとは、トイレの排水管を掃除するU字型の専用グッズ。グッズを先端から排水管に挿入し、グリップを回してつまりの原因を除去します。

価格は1本2,000~3,000円ほど。ホームセンターなどで入手が可能です。

まとめ

お湯でトイレのつまりを治せるのは、あくまでも、トイレットペーパーや便など、お湯によってふやけるものが原因のつまり。携帯電話やおむつなど、お湯を通してもふやけないものが原因でトイレがつまった場合には、上でご紹介した方法を何度試しても、つまりは解消されません。

また、やや残念な話ではありますが、たとえトイレットペーパー等が原因のつまりであっても、お湯でつまりが解消できる例は少数派です。何度かチャレンジしてみる価値はあるものの、何度試してもつまりが解消されない場合には、潔く水道業者に連絡したほうが無難でしょう。

トイレを使えない時間が長引くと、日常生活がままなりません。用を足せないことに加え、水分摂取を控える必要も出てきます。ご近所のお宅のトイレを借りることも憚られるでしょう。

ダメでもともとという姿勢を前提に、ぜひ、お湯でのつまり解消を試みてください。その結果、たとえ水道業者にお願いすることになったとしても、今回のことを教訓にし、以後はトイレが二度とつまらないよう、無理な使い方をしないようにしましょう。

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